雪夫人絵図

【1950年作品】
監督:溝口健二
主演:山村聡

旧華族出身の主人公雪は、直之を婿養子に迎えて結婚するが、直之は雪を愛しながらも、雪を熱海に残し、女遊びに出歩き財産を食い荒らす放蕩の毎日だった。雪には、心の支えとして、幼馴染みの琴の師匠方哉が居たが、直之と離婚して方哉と一緒になる決心はつかなかった。心は方哉を身体は直之を求める女の性を、雪婦人に憧れを抱いている清純な娘浜子を登場させることによって、それぞれの複雑な関係を描いている。